深々。

朝起きて、食堂に行ったら七草粥が。
あーそうか。
7日だ。
季節ものって、いい。
外に出ると、雪が舞っている。
粉雪。
寒い。
新雪をトコトコと歩きながら出勤。
オフィスは、別世界。
あまり好きではない。
14日までに色々片付けなければいけないので、おそらく今日は終電・・・
やっぱりそうなった。
帰り際は、朝よりもっと雪。
昼休みは雲ひとつなかったのに・・・
乾燥しているせいか、さっと払うと普通に雪が舞う。
あまり経験したことのない感じ。
不思議。
雪が深々と積もっていく中、歩くのは好きだ。
ネコ好きは寒いのがキライ。
でもきっと。この風景だけなら好きだと思う。
雪が降る日は、音が遠くなる。
雑音のない、無音の空間。
街灯がぽっかり浮かんでいる。
トトロみたいなお化けでも出そうだ。
僕はそんな空間が、何か暖かく思える。
ささくれ立った心に、この風景は同化する。
いつかの海のように。
遠く深く、雪の中に沈んでいく。
あるのは痛みだけで、それが自分の存在を自覚させる。
痛みで我を思い出すなんて、寂しい話だ。
静かに、静かに沈んでいく。
深い闇に、沈んでいく。
鋭い言葉は鈍痛となり、深く深く自分を包んでいく。
言葉は簡単で、難しく、きっと何も伝わらない。
伝わるは、狂喜だけ。
それはきっと知っている。
きっと知っているから、言葉がない。
でも、ネコ好きは言葉を大切にする。
何よりも大切にする。
だから、信じようとし、信じられない。
きっとネコ好きも知っている。

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