名馬たち。

朝、いつもどおりに起きる。
今日は馬産地のほうへ、レンタカーで名馬を見に行く。
北海道にきて1年近くになるのに、未だに行ってなかったってのもアホな話。
ま、カメラ買ったからこそ行く気になるってもんだ。
職場の先輩を途中で拾って、一路新冠のビッグレッドファームへ。
競馬ファンならおなじみ、「ラフィアン」の岡田繁幸氏の牧場だ。
つまり、マイネル軍団の本拠地。
ここにはステイゴールドや、アグネスデジタル、マイネルマックス、マイネルラブといったGⅠ馬がいる。
鵡川まで高速。その後はもう、国道。
ってか、国道はずっと海岸沿いで、めちゃ景色がいい。
いやーこんなに牧場と海の距離が近いとは思わなかったな。
思いのほか、海がキレイ。
こんなに澄んでるもんなんだね、こっちって。
意外だ。
道々に牧場が多くなる。
うーん、やっぱ中小の牧場って多いね。
いやマジな話、10年後どれだけ残ってるんでしょ?
途中、目を奪われるようなキレイな牧場に遭遇。
まるでヨーロッパの牧場みたい。
すっげー。
で、入口を通ったら、なんと社台ファーム!
納得。
さすが、社台。もう牧場の手入れのレベルが違う。
2時間ほどでビッグレッドファームに着く。
おお、予想より1時間も速い!
何しろ一般道を余裕で80km/hオーバーだからな。
しかもそれでも追い抜かれるし。
恐るべし北海道。
ビッグレッドファームはなんと、手続きせずに勝手に種牡馬を見ていいらしい。
いいのかほんとに。
ということで、ずんずん中に入る。
お目当てはなんといっても、ステイゴールド。
稀代の名優!

おお、いい写真とれた。
放牧地を駆けるステイゴールド。
これだけ世間の期待をいい意味で裏切り続けた馬も珍しい。
ここぞというときに、何度笑わせてくれたことか。
もちろんポスター持ってるわけだが。

アグネスデジタル


競馬の常識を超えた万能中距離馬、アグネスデジタル。
・・・眠そう。
なんだこのボーッとしたヤツは。
これが中央・地方・海外のGⅠを5勝もした歴史的名馬なんか・・・いい味出してる。

さすがビッグレッドファーム、厩舎とか芝とか、キレイ。
いいもんだね。さすがだよ。
満足して、ビッグレッドファームを出る。
続いての目的地は、アロースタッド。
アロースタッドは15時から見学可能なんで、一度静内の市街に出てお昼を食べる。
ついでに、途中見つけたウィンズ静内に。
今日のメインレースだけ、馬券買っておく。馬産地ですからね。
アロースタッドは、屈指の桜並木で有名な、二十間道路にある。
こんな所
秋の紅葉がすばらしく、また違う趣き。

いいとこにあるよね、アロースタッド。
近くの牧場案内所で見学申請をして、15時に中に入る。
ビックレットファームと違い、こっちはみんな放牧が終わり、厩舎の中に入った。
アデュジケーティングとか、アサティスとかかなりマニアック。
競馬好きしかわからんな。
厩舎の中はこんな感じ↓

っと、1994年のアメリカ最優秀芝牡馬パラダイスクリーク発見!
ふおぉぉ大物だ。っつーかこいつも眠そう。馬は寝る時間なのか?
その隣には二冠馬セイウンスカイ。
いやー白くなったね!芦毛って面白い。
何しろマニアックな血統。果たして後継馬出せるかなぁ…この写真が遺影になりかねん。

そしてこんなところに、時代を飾った名馬が。
1996年の年度代表馬サクラローレル。
個人的な印象としては、96年の秋の天皇賞でやからした横山典騎手の騎乗ミス。
にゃろめ。
しかし、期待の大きさからかやたら人気のある馬だった。今でもよく名前を聞くしねぇ。
お茶目さんだった。

そして、超大物。
「神の馬」ラムタラ。最後のイギリス三冠馬ニジンスキーの、最後の大物にして「奇跡の馬」。
イギリスダービー、キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークス、凱旋門賞の3つを制した世界的な名馬なわけで。
何しろ、40億円以上といわれる金額で日本に輸入されたわけだから。
輸入が報じられた時は、何考えてんだ日高の生産者たちはって思ったもんだ。
血統的な背景からしたら危険すぎる賭けに間違いないんだからさ。
非常に大人しい。これだけノーザンダンサーの血が濃いんだから、気性に問題あってよさそうだけどねぇ。
難しいね血統って。
やはり、これだけ歴史的な名馬となると感慨深い。


ラムタラの隣には、なんとメジロライアン。
おお、なんかシュールだ。
競馬の神様、故・大川慶次郎氏が最も好きだったという馬。
何しろ子供たちが走ってるからねぇ。
メジロブライトの早逝はなんといっても残念だね。
貴重な日本固有のノーザンダンサー系が・・・またいい子出るだろうか。

メジロライアン

そして、サニーブライアンとブライアンズタイムの親子が並んで馬房に収まってた。
おおお。
ブライアンズタイムといえば、ナリタブライアンやマヤノトップガンと、何頭も年度代表場を出した日本屈指の大種牡馬。もういい年。
よぼよぼのじーさん。
サニーブライアンといえば、大学受験のとき、河合塾のテスト中にこっそりラジオでダービーの模様を聞いてて真っ白になった想い出が。
だってさ、まさか二冠馬になると思わないじゃん。
びっくりするよそりゃさ。
風格あるなぁ。


一通り見たが、案内に載ってた馬が何頭かいない。
あれれ、ととことこ探したら、別の厩舎にいた。
おおおおお!
アレわ!

ウイニングチケット

ウイニングチケットだ!!
1993年のダービー馬。
競馬暦12年の中で、これぞベストレース。
ゴール前のビワハヤヒデ、突っ込んでくるナリタタイシンとの三強対決は今でも強烈な思い出。
いやーやっぱカッコイイわ。いい後継馬でるといいんだが。
もう無理だろうな。。

アロースタッドの紅葉もキレイ。
秋の牧場って感じ。
いやーこれだけの名馬見るとなかなかドキドキするね。
マニアックな馬もいるし。
1時間ほどの滞在で、アロースタッドを出る。
もう夕暮れ。
海岸沿いの国道で、来た道を引き返す。
途中、夕焼けをとってみた。

海に沈む太陽。
よく考えたら、生で見るの始めてかも。
太平洋岸だからなー東京は。
生き物って癒される。
色んな名勝負を思い出した。
また行きたいねぇ。
雪が降っちゃうけど。。。
車じゃなきゃいけないな。
うん。
ゴールデンウィークあたり、いってみたいね。桜の咲く時。

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