51億円のシンジゲート。

連日競馬のことばっか書いてます。
いやだって、珍しく社会的に注目度高い話なので。
めったにないからねぇ。
んで、ディープインパクトのシンジゲードの話。
高いか安いかで言えば、現時点ではまぁ安いのかなぁ。
これだけの話題性を誇った馬だ。
父であるサンデーサイレンスの産駒は、
牡馬であれば1億円は堅かった。
実績は未知数とはいえ、最低でも1億に届かないラインで売れそう。
さて、ここで気になるのが血統。
ブラッドスポーツ、と言うだけあり、競馬は血統が重視される。
特にサラブレッドは語源がThrough bredにあるように、400年以上血統を管理してきた。
以下、ディープインパクトの5代血統表。
上段が父系、下段が母系。日本に輸入された外国産馬は、頭に「*」が付けられ和名登録がされる。

ディープインパクトの血統 ヘイルトゥリーズン系

*サンデーサイレンス
Sunday Silence 1986
青鹿毛 米国
Halo 1969
ヘイロー
黒鹿毛 米国
Hail to Reason 1958
ヘイルトゥリーズン
Turn-to
Nothirdchance
Cosmah 1953
コスマー
Cosmic Bomb
Almahmoud
Wishing Well 1975
ウィッシングウェル
鹿毛 米国
Understanding 1963
アンダースタンディング
Promised Land
Pretty Ways
Mountain Flower 1964
マウンテンフラワー
Montparnasse
Edel Weiss

*ウインドインハーヘア
Wind in Her Hair 1991
鹿毛 愛国
Alzao 1980
アルザオ
鹿毛 米国
Lyphard 1969
リファール
Northern Dancer
Goofed
Lady Rebecca 1971
レディレベッカ
Sir Ivor
Pocahontas
Burghclere 1977
バーグクレア
鹿毛 英国
Busted 1963
バステッド
Crepello
Sans Le Sou
Highclere 1971
ハイクレア
Queen’s Hussar
Highlight
2号f分枝

父は言わずと知れた大種牡馬サンデーサイレンス。
その血統背景は世界的に見るとかなり異端で、ノーザンダンサーの血が入ってない。
父系こそネアルコに連なるが、ウィッシングウェルから遡る母系は全くの異系。
この血統の異色さが20世紀アメリカ競馬屈指の名馬でありながら日本に輸入された一因だが、
結果的にこの異質さが大成功を収める一因になったとも言える。
異質な血統に基づく体質の強さ、一般的にスタミナの豊富なターントゥから
ヘイルトゥリーズンへ下る父系、サンデーサイレンス自身の特質である勝負強さ、
強烈なスピード、これらがバランス良く産駒に反映されていると、
ディープインパクトみたいな爆発的な末脚を使える中長距離馬が出てくる。
基本的に母系の良さを出すではなく、自らの個性を強烈に伝えるタイプの種牡馬だ。
母系は2号f分枝。
曾祖母に当たるハイクレアは、父系に近代競馬に強い影響を持つフェアトリアル、
母系にイギリスの伝説的名馬であるハイペリオンを持つ。
それぞれ強烈なインブリード(近親交配)されており、英1000ギニーなどを勝った。
子孫にドバイシーマクラシックの勝ち馬ネイエフ、英ダービー馬ナシュワンなどがいる。
ヨーロッパで活躍している牝系だ。
この母系にブランドフォード系種牡馬のバーググレア、
そしてアルザオを通じて、ノーザンダンサーの直仔リファールの血が入ってる。
伝統的なヨーロッパの血統に、各時代のファッショナブルな血が入って補強している母系といえる。
サンデーサイレンスの直仔たちの多くはすでに大きな成功を収めつつあるが、
こうやってじっくりディープインパクトの血統を見てみると、
母系に入ってよさそうだなぁなんて思ってしまう。
今現在世界的に流行の血統であるミスタープロスペクター系の血が全然入ってないし、
ヨーロッパで最も栄えているヌレイエフやサドラーズウェルズといった、
ノーザンダンサー系の種牡馬たちが入る余地もある。
楽しみですねぇ。
これは。

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